とにかく登ってみたかった。
横尾から見える屏風岩のスケールとその塊の大きさは、一度見ると心にこびりついて剥がれない。
今年はチンネ左稜線に行く予定だったが、猛暑の影響で雪渓の状態が悪いとかで急遽行き先を変更。
8月13日
起床(3:00)-横尾出発(3:45)-渡渉(4:00)
T4取り付き(5:00)-登攀開始(5:30)-T4の頭(6:40)
1ピッチ目(トップ6:45-7:20)(フォロー7:20-7:29)
2ピッチ目(トップ7:29-7:52)(フォロー7:52-8:02)
3ピッチ目(トップ8:02-8:33)(フォロー8:22-9:00)
4ピッチ目(トップ9:00-9:23)(フォロー9:23-9:38)
5ピッチ目(トップ9:23-10:10)(フォロー10:10-10:21)
残り1ピッチで落石により下降開始
懸垂下降50m3回でT4の頭(12:15)
T4の登山道を25m3回と、50m2回でT4基部に到着。(13:28)
休憩後横尾のテント場に到着(15:00)
8月12日
登山組3名を誘って、8月11日夜から上高地2泊の予定で向かう。
普通に歩けば、横尾に朝の10時、することないな。
天気は上々。
3時起床、準備をして3:45小屋発
4:00渡渉、やはり朝一の裸足は冷たい。
真っ直ぐに渡るり、1ルンゼの流れ出しから基部に向かってアプローチを始める。
T4取り付き。
いよいよ待ちに待った1ピッチ目、トップ石氏
2ピッチ目はトップで、出だし悪くてしびれる。
2ピッチめ終了の扇テラス広くて日陰
3ピッチ目、核心のフェイス。トップで登らせてもらう。
フリーで登るが50センチで諦めてA0で駆け上がる。ラダーは重いのでテントに残置。
4ピッチ目のトラバースを終えて、更に登ったところでピッチを切る。ロープ重い。出だしが面白い!トップをさせてもらう。
今回の5ピッチ目。トップで草付きの終了点直前で50センチほどの自然落石が2個。岩雪崩に間近で遭遇して心が折れる。
ここから懸垂下降で下山。
本日3パーティー、我々が先頭でここまで、後の2パーティーは屏風の頭まで出て涸沢まで行くとのこと。
コンディションや天気共最高の条件でほぼ完璧なツアーになりましたが、登攀の危険性や安全確保など、じっくりと考えさせられた雲稜ルートでした。
戻ってきて登山体系をじっくり読み返す、このルートの左右にも無数に引かれたルートを見ながら、先人の岩壁への気迫に触れる。
また行こう。そのうち。
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