始めての沢登り「黒部上ノ廊下」遡行までの一部始終 1日目 - オーロラあるこう会（香川県へっぽこ徘徊クラブ）

令和元年、今年の夏は上ノ廊下、と決定した瞬間から情報を集めたり準備をしたりしながらいよいよ出発間際になって台風9号、10号発生。しかも3日前には黒部周辺で真っ赤な雨雲レーダー・・・。
これは無理だな、と思ってたら10号が異常に遅く8月10日～13日の沢での行程は持ちそうなのと、増水もそれほどなさそうとの情報をもらって予定通り出発。出発前に何度か室堂山荘に連絡をして沢の状況を教えてもらっていたのも大変助かった。

パーティーは5人
　　私、高Hおじさん、渡NBさん（2回目）、中Oさん、石Mさん

今回の予定では

　　2019年
　　8月10日扇沢　6:30　―　6:50　黒部湖　－　12:00　平ノ渡　

　　　　　　　　奥黒部ヒュッテ　14:00　－　16:00　上ノ廊下幕営

　　8月11日終日上ノ廊下　－　16:00　立石付近幕営

　　8月12日幕営点　－　16:00　太郎平小屋（泊）

　　8月13日　　太郎平小屋　7:00　－　9:30　折立　

　　8月14日予備日

　みたいな感じだったけれど、黒部ダムからの行動時間が意外と早く行動できて

実際は

　　8月10日 6:30　扇沢　―　6:50　黒部湖　7:10　－　9:45　平ノ渡　10:00　－　
　　　　　　　　12:00　奥黒部ヒュッテ　－　16:３0　上ノ廊下幕営

　　8月11日終日上ノ廊下　－　16:00　薬師沢小屋下流幕営

　　8月12日幕営点　－　11:30　太郎平小屋　12:30　－　16:20　折立

　　8月13日帰宅して家族サービス　

　　8月14日帰宅して家族サービス
　
　となるよね。

　初日に、予定より2時間早かったことがこの後の行動に大きく影響したと思う。

黒部源流上ノ廊下

　
　奥黒部ヒュッテでビール（500ml　700円）をGETして、登山届を提出。
　13:00にウェット上下と、ハーネス、ヘルメットを着けて出発。
　小屋手前のキャンプ地から支流を20mほど下り、黒部川の本流に入る、
　おお～これが上ノ廊下か～！という感動で体温が上がり、いきなりの渡渉で体温が下がる。

黒部源流上ノ廊下

　ブツブツ言わずに先ずは16:00を目途に1つ目の難所である「口元のタル沢」を越えたいなぁと思いながらワイワイ進む。お盆の初日とあって結構人も多い感じだった。NHKの取材で大きなパーティーが入っているともヒュッテで聞いていたが、今朝出発したと聞いていたので追いつくわけもない。

　15:00に下の黒ビンガ、すごい迫力の岩壁。ビンガって何なんだ！と言いながら通り過ぎる。
　この頃までには数回の渡渉、一人で渡渉できる程度、ちょっと幅の広い流れの強そうな個所をロープを1回出して越えていた。
　15:20には難所とウワサの口元のタル沢に到着。直下で幕営しているパーティーがいたが、そのままゴルジュに入っていく。

黒部源流上ノ廊下

　一言でいうと今までとは全く違う、なんかヤバい感じ・・の流れ。
　グレードの違いに若干ひるみながらも、先ずは右岸に渡渉、流れの強い淵の入り口で中O氏がロープを結んで空荷で右岸をヘツリながら10mほど先のブラインドの確保点に到着。ロープを頼りに5人が進み、その後は右岸沿いに上流へ。

黒部源流上ノ廊下

最終的に左岸にわたる手前で渡NBさんが一度ロープを出して、乗り切る。

　16:40　口元のタル沢のすぐ上に幕営し初日を終える。
　寝床を整えたらすぐに釣り、しかし中O氏は疲れのため釣りをしない、石M氏と2人で竿を出すが私が23㎝くらいの1匹と、やたら小さいイワナ1匹（リリース）の計2匹。まぁ、刺身にしてみますわな。
たらふく晩飯を食べて就寝。

黒部源流上ノ廊下